アジとサバを勘違い!!

昨日「小鯵の酢漬け」のメモが入った袋を冷凍庫で見つけた。開けら、たしかに小さい鯵だった。それじゃ先週食べたのは…。残りの半分を出してみたら、「塩サバ」のメモが押しつぶされて端に隠れていた。(ああ、なんとしたこと―)
 
小鯵と鯖を間違えながら悦に入ってた自分が、…恥ずかしい。これは勘違いの域を越えている。認知システムの故障だ。そう絶望するほど、だった。塩サバを生でかじり、皮も含めて脂を味わったのだ。(よく腹を壊さなかったものだ、まったく)
 
思考回路はこうして劣化していく。ほとんどが勘違い、思い違いでその場ではごく普通の言動だと思っている。塩サバで腹を痛めていたら笑い話にもならなかった。ただ、このことは家族の誰にも秘密にしておく。(漁師の息子の誇りにかけて?!)
 
昨夜、NHKBSプレミアムで映画「わが母の記」を観た。二回目。役所広司樹木希林などアクの強い芸達者ぞろい。痴呆母親と文豪息子の複雑な心のつながりを描いている。原作者の井上靖邸で撮影された。カメラアングルを十分楽しんだ。
 
自分の記憶が飛んでいくのを自らは制御できない。人生ゴールの時は分からないし、着いているかどうかも認知できない。来るべき記憶の飛翔にも備えるのは困難だ。13日(土)は母の命日、享年69歳。ボケなかった母親の人生を想っている。