爆弾低気圧で流通に悪影響

   「余裕をもって発送しますが、悪天候の影響で商品到着が若干遅れる可能性がございます。誠に恐れ入りますが、予めご了承くださいますようお願いいたします」。そうした連絡が北海道の井原水産と東しゃこたん漁業組合からとどいた。
 
いずれも年末年始の贈答品やおせち商品を依頼していた。今回の北海道を中心とする爆弾低気圧の影響だ。札幌や積丹半島・古平町も真冬の天気図に包まれている。北海道に限らず日本列島が大荒れの天候だ。高速道路や航空便、新幹線にかなりの停滞が出始めている。
 
このため、年末の流通に被害が出てきた。4月からの消費増税後に低迷するアベノミクスにまた一つ難関が直面している。年の瀬12月の衆院選挙で打撃を受けたメーカーがあると聞く。選挙の影響で贈答品自粛ムードが出ていた。さらに今回の台風並みの暴風雪だ。
 
日本の流通網が滞って萎縮している。商品を発送する担当者の「無事に予定通り送り先に届きますように」との祈るような気持ちが伝わってくる。この桁外れの荒天が早く過ぎ去り、スッキリと希望の新年を迎えたいものだ。