A先生からの往復書簡ノート

たったいま札幌のA先生が亡くなっていたことを知らされた。大学時代の恩師で、わたしが上京するチャンスをつくってくれた。奥様から届いたばかりのレターパックには「8月1日でございました。生前主人が申しておりました通り埋葬し、納骨いたしました」との手紙と、一冊の分厚く膨らんだ古いノートが入っていた。
 
このノートにはわたしと先生との手紙、メールのやり取りがすべて貼り付けられていた。1998年7月11日から2011年2月24日までの分で、奥様の手紙には「書棚にありました同封のものをお受け取りください」と書かれていた。頭が混乱している。読み始めたら涙が滲んできて、なにも考えられなくなった。
 
自分にとっては恩師であり、父であり、兄であった。改めて書くかもしれない。