ミルトの手羽先唐揚げ

    「手羽先食べる?」、一泊二日で来ていた娘親子と息子家族が戻ってきてそう聞いた。「何?」、「ミルト(milto)の手羽先買ってきたからおやつで食べようよ」と娘が行った。「食う、食う」と食卓に着いた。3家族分、40個も買ってきた。ミルトは北坂戸方向に徒歩約10分の人気店。衣なしの唐揚げにして塩分がほどよく効いていて旨い。
 
 家族そろってかぶりついている姿は壮観だ。パクパク(女性軍)、バクバク(男性軍)と骨入れの皿がどんどん高く積まれていく。息子が「夕飯はT(娘の子ども)の小学校卒業祝いで早めに魚米に行くからこの辺で止めておこう」とストップ。魚米は若葉駅に近接するショッピングセンターの1階にある回転ずし店で、いつも混んでいる。
 
 鶏肉は元々好きでなかった。幼い時に近所の小父さんが鶏を潰す場面を見ていたら、首を切られた鶏がこちらに向ってきた。長いトラウマだったが、社会人になって新橋の焼き鳥名店や、担当したI石油のメンバーがご馳走してくれた水炊き、知り合いの台湾人経営者が出前で取ってくれた鶏そばなどを食べることで抹消された。
 
 自分から1歳半まで8人で食べ、残った手羽先は3家族に分けていた。息子が「半身揚げやザンギ(北海道では唐揚げをそう呼ぶ)もいいが、コクはやはり手羽先だね」と。昔だったらすかさず冷たいビールだが、今は下の冷蔵庫の中にビールはない。ザンネン!!早く浅草の「がってん」や東松山「ひびき」のヤキトリ、クイテ~!!