「くじらジャーキー」で認知症予防へ

年度末の今朝、「くじらジャーキー」をかじりながら書いている。それは先週末に日本捕鯨協会から資料とともに送られてきた。資料にはマウス実験で「鯨肉は記憶力悪化の抑制、意欲の向上につながる」とあった。今日の読売「時代の証言者・小泉武夫⑩」にある「最後の晩餐は絶対鯨の赤身肉」を読んでいて、「ジャーキー」を食べてみようと思った。
 
 小泉武夫東京農大名誉教授は発酵食品の第一人者で、新聞、雑誌のコラムなどで軽妙な語り口から愛読者が多い。NPO法人「クジラ食文化を守る会」の会長でもある。小泉会長、林家木久翁(当時は木久蔵)副会長の名コンビでクジラの食文化を訴えてきた。憲政会館、新宿・樽一、渋谷・くじら屋などでの「クジラを食べる会」には何度も参加してきた。
 
 「くじらジャーキー」は鯨の肉から脂肪分を落として干し肉にしたもの。見た目は色が黒っぽい。口に入れたらただちに肉と醤油の味がする。噛むと思ったよりも硬い。噛み続けると鯨肉の旨みが染み出てくる。濃厚な味わいなので、もう一枚口に入れた。ご飯か、できれば冷やか冷酒の日本酒または焼酎が欲しくなる。鯨肉は栄養の塊りだ。古代から日本各地の沿岸で鯨干し肉は食べられていた。
 
 今回の発表は昭和大学医学部と日本捕鯨協会・日本鯨類研究所の共同研究成果だ。鯨赤筋から抽出されたペプチドバレニンをマウスに投与して行われた。その結果、「アルツハイマー病モデルマウスにおける記憶力の低下を抑制した」とある。バレニンが認知症予防につながる可能性が高いことが示されたという。あとは木久翁師匠で人体実験、それしかないョネ!?