「花燃ゆ、文の資料はない」

 「昨夜放映のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」の平均視聴率が9.8%とついに1桁台に落ち込んだ」―今朝のyahooニュースが報じている。1桁台は「平清盛」以来だそうだ。このときは早い段階で観なくなった。今回はしぶしぶ観ている感じで、昨夜は途中で眠った。何回も見落としている。土曜日の再放映を観られたら観る。
 
 吉田松陰の妹・文(ふみ)が主人公だが、このドラマは展開が上(うわ)なぞりすぎて理解できない。兄・吉田松陰の言動がラフで単純に描かれていて、意味がつながらない。流行の「歴女」を取り込もうと、深みのない演技のイケメン俳優オンパレードに、小父さんはもうついていけない。たぶん来週から観なくなるだろう。
 
 始まった頃、歴史研究家のM先生に感想を聞いてみた。吉田松陰についての著作も多いからだ。「あれでは分からないだろうね。ブツブツ切れた断片が羅列されている。引いたところから一応チェックしている。文(ふみ)について講演依頼が多いが、すべて断っている。文についての資料はほとんどないからだ」。なるほど。