「新茶、いかが」

「手積みの新茶いかが」、と朝日新聞・埼玉面にある。狭山茶の摘み取りが始まった入間市の茶園が紹介されている。昨日か一昨日の読売でも取り上げていた。まさしく天候も「♪夏も近づく八十八夜…」の様相だ。ありがたい。今朝、冬物を着替えたら、体が軽く感じた。
 
明朝、隣町・日高市埼玉医大国際医療センターに定期検診のため行く。途中には狭山茶の畑が続いているので、茶摘み風景が見られるかもしれない。新芽の初々しい色が初夏の到来を告げているはずだ。今月末まで手積みで、5月の最盛期には機械で摘むという。
 
この一帯は奈良時代初期に高麗王・若光と高麗人(高句麗人)によって開拓された。古代の里でお茶が作られ、お酒が造られた。以前、作家のFさんに案内してもらったが、由緒ある高麗神社は独特な格式が感じられた。この神社と高麗川が人々の魂の源泉だったと思った。
 
狭山茶は「色の静岡、香りの宇治、味の狭山」と言われ、濃厚な味わいが特徴だ。以前、この時期に狭山茶の新茶と日高市・長澤酒造の「高麗王」を友人に送ったことがある。電話があり、「いずれもコクのあるお茶と酒だね」と喜んでくれた。ちなみに、八十八夜とは5月1日の頃だという。