「いちご煮、せんべい汁」

   昨日届いた荷物を開けたら、青森県のお土産プラザにいる気分だった。「渋川のせんべい汁」、「まるごとリンゴパイ『気になるリンゴ』」、「りんごジュレ」、「果樹園のりんごステック」、「津軽せんべい」、「ホタテひも揚せん」、「ウニとアワビのハーモニー・いちご煮etc。
 
 「いま青森にいます。りんごの花が満開です。弘前の桜は少し残っていました。明日帰ります」。札幌の妹が2日、そんなメールをくれていた。それで青森のお土産が届いたのだ。夜にお礼の電話をしたら溌剌としていた。心地よい季節に五能線から眺めた日本海が新たな力を吹き込んでくれたようで、俺もうれしくなった。
 
 さっそく津軽せんべいをかじって、懐かしい味を楽しんだ。「明日はいちご煮で炊き込みご飯にしようか」、そんな話を家人とした。ウニとアワビの黄金コンビ・いちご煮は、以前、八戸に取材に行ったときに立派な料理屋でご馳走になった。両方入れる汁物は初めてだった。
 
 案内してくれた郷土史にくわしい医師が、青森県の複雑な歴史を語ってくれた。青森、弘前、八戸など各地方によって微妙に異なる文化があり、対抗意識があるらしかった。青森市出身の建築家・Iさんの優しい人柄を思い出した。今夜は「せんべい汁」もつくろう。「青森めし」を堪能したい。