ルイス・ベーマー(わが国リンゴの父)

札幌のKくんからのメールに「ベーマーと林檎」連載1回目が添付されていた。
「マッサン人気で観光客が多いニッカウヰスキーの駐車場入口手前に、旧会津藩士ゆかりの二つの石碑が立っている。余市入植の場所だ。・・・ルイス・ベーマーは草木栽培方として明治5年に来日。余市はもとより道内各地、青森、長野方面にリンゴ産業を普及させる魁(さきがけ)となった」。
 
今回の連載は、先月発行された「余市文学」に掲載された文章が元になっている。彼が先に「竹鶴政孝・リタ夫妻のウイスキー純愛物語」を連載した雑誌からの要望で、新たな連載開始(4回)になったという。ベーマーは、北海道開拓使次官・黒田清隆が顧問として招聘したケプロンが、米国から連れてきた技術専門家ブレーン60名の一人。彼が余市の旧会津藩士にリンゴ栽培を初めて教えた。
 
Kくんは早くからベーマーの業績に注目して「ベーマー会」を立ち上げ、大学時代の友人たちと研究を進めてきた。その研究成果はすでに数冊の報告誌にまとめられ、5年ほど前に小生にも贈られた。彼はメールの書き出しで「先日訪れた余市はりんごの白い花が眩しく咲き誇っていました。昨年を上回る豊作が期待されています」とうれしい便りを知らせてくれた。
 
最後に「追伸:前回の『ウイスキー純愛物語』(全7編)は、山本さんのご好意により、山本観光果樹園のホームページに掲載させて頂いております」とあった。これが真実の「マッサンとリタの物語」だ。一人でも多くの人に読まれることを望んでいる。