さようなら、愛しのBOOKたち!!
昨日、ついに本の始末を終えた。古書を含めた書籍の世界に詳しい久喜市のHくんが来てくれた。彼は、わが家の和室に山積みの一次予選通過本を一通りチェックして、知り合いの古本屋さんに電話してくれた。「夕方までには行きます」となり、予想よりも話が早く進んだ。
まだ若い古本屋さんは数百冊を一人で二時間半余りかけて確認した。結局、値の付く本はごく少なかったが、Hくんと一緒にご馳走を食べられるほどの買い取り価格になった。全体の約8割を占めた経営、企業などビジネス関係本には、まったく値段がつかなかった。
「組合加入の古本屋さんの数は全国で約1,000店、そのうち600店が東京に集中している」との話だった。出張してくれた彼もそうだったが、現在、店舗をもたないでインターネット販売している業者が増加しているという。「アマゾンの今後の動向を注視している」そうだ。
やはり一人ではバッサリと始末がつけられなかった。Hくんと古本屋さんが見事に「介錯」してくれた。68歳を前に自らのタイムカプセルを切り捨てた。一冊一冊の本が自分をつくりあげてきたことは間違いない。これまでの苦楽の思い出との辛い、苦しい別離でもあった。