「米マック広報に元大統領報道官」

   朝日・経済面に「米マック広報に元大統領報道官」とある。ロバート・ギブズ氏が広報部門統括副社長に起用された。正式肩書きは「グローバル最高コミュニケーション責任者」。ギブズ氏は2009年1月から11年2月までオバマ大統領の報道官を務めた。オバマ氏が議員時代から側近として長年支えてきた人物だ。広報専門家として強い関心をもった。
 
 記事には「マクドナルドは米国や日本など世界規模で販売不振が長引いており、経営建て直しが急務」とある。健康志向や異物混入などでハンバーガーそのももの売れ行きが落ちているとの見方がある。日本マクドナルドはたしかにこの数年低迷し続けている。ただ、米国マクドナルドは一人勝ちで、今後もその傾向は変わらないとの報道もある。
 
 ギブズ氏は退官後にPR会社を経営している。米国はPR(Public Rerlations)活動の本場であり、企業・団体の経営戦略に広報部門が深く位置づけられている。PR専門家は攻守にわたって企業の持続的成長に寄与する重責を担う。ギブズ氏は大統領報道官時代に、そのユーモアで記者会見室を明るくしたと評価された。プレス向け戦略にも長けている。
 
 サンケイ新聞によれば、「マクドナルドはマーケティング担当の副社長に洋酒大手バカルディ出身のシルビア・ラグナド氏を起用することも発表した」。広報担当、マーケティング担当の両副社長を新たに起用することで、マクドナルドのブランド戦略を一気に高めようとの意気込みが感じられる。「マックはさらに飛躍できるのか」、妙手に要注目。