6月22日の安倍政権

   昨日の安保関連法案を成立させるための国会95日延長も、日韓国交正常化50年式典に安倍首相、朴大統領がそれぞれ出席したことも、大きなうねりの中では予想通りだ。米国側は、①日米軍事同盟の強化、②日韓関係で日本側の冷静な外交、の2点を日本政府に求めている。安倍政権はなんとしてもオバマ大統領との約束を守らなければならないのだ。
 
【小生ブログから】
2012/12/21(金)
2012/8/16(木)
2012/7/22(日)
 
 問題はその実現方法である。安保法案は国民の理解が進まず「反対」が過半数で、内閣支持率も下落した。来月(7月)に安倍官邸チームはとくに女性不支持層に向けた大掛かりな「分かりやすい説明」キャンペーンを展開せざるをえないだろう。すでに活用しているSNS(フェースブックツィッター、LINEなど)を強化しながら、テレビCMなどと連動させるメディア・ミックスの一大展開が予想される。
 
 安倍首相は昨日、安保法案を「徹底的に議論し、決める時には決める」と語った。日韓関係改善の兆し(?)は「戦後70年談話」にも影響を与えることになるはずだ。複雑な動きの中で、安倍官邸チームの新たなPR(パブリック・リレーションズ)戦略が政権運営のカギとなる。PRとは広報活動と広聴活動のシナジーによって最善のものに練り上げられる。「安倍ちゃん」、「世耕くん」、大丈夫ですか?