「日本社会倫理協会」

ふじみ野研究会が金曜日(17日)午後に開かれる。日程が合わないのでわたしは出席できないが、U先生が15年間つづけてきたこの研究会の正式名称が決まる。2006年から定款などを検討して来たが、「日本社会倫理協会」として設立される予定だ。わたしが当初、U先生の門をたたき、「倫理」について教えを乞うたのがこの勉強会のはじまりだ。
 
 U先生は当時、東京国際大学教授で倫理学の専門家。わたしはそのころ「生産性新聞」(社会経済生産性本部/現・日本生産性本部)の編集委員で、「企業倫理」問題に取り組んでいた。倫理の基本レクチャーを受けるために毎月一回通い始めた。最初の一時間はわたしが取材した当時の企業事例を報告し、後半はそれに対するU先生の見解を聴いた。
 
 現在、会員が15人までにも増加し、会場もU先生自宅からアイムスクェア・集会室に変わった。70、80歳代のメンバーのキャリアは多彩だ。企業経営者、官僚OB、外資系企業OB、芸術家、幼稚園経営者など。U先生の人脈だ。2カ月に一度開催され、それぞれが積極的に発言して4時間以上も議論をする。わたしが最年少者だが、先輩たちの個性的な経験と卓見に学ぶところは大きい。
 
この会の目的は「日本とは何か」、「社会とは何か」、「倫理とは何か」について明確にすること。歴史、経済から宇宙論まで取り上げられる領域は広い。人間をさまざまな角度から分析して、未来の人類共同体の姿を浮き彫りにしていこうとのアプローチだ。今回はTさんが「(日本の)近現代史を見直してみよう」と題して報告する予定だ。再送されてきた案内状には、その報告の要点が添付されている。