「ホッケ」

 昨日、郷里・古平町の叔母から「ホッケ」と書いた宅配便が届いた。箱を開けたら、生のホッケがガンガンに凍って入っていた。その上にはニシンの生と開きが載っている。叔母に電話したら「獲れたてのホッケだから、少しだけど送った」との話。従兄弟が港で漁師からもらったらしい。よく太っていかにも旨そうだ。今晩、食べる。
 
 ホッケの不漁がニュースで報じられ、料理店・居酒屋などでも数を確保するのが困難になっているらしい。仕入れ価額も上がり、「ホッケが大衆魚ではなく、高級魚になってきた」と市場関係者が述べていた。古平町のホームページで「6月の水揚情報」をみたら、前年同月比で量は141%、金額は202%と少しだが好転している。
 
 帰郷すると港を一回りするが、たまにホッケ獲り漁船が接岸して、数人で網から魚を外している。昔のように何隻も並んで作業しているわけではないが、とても懐かしい光景だ。新鮮なホッケの脂(あぶら)は甘くて、皮の裏側に張りついている。自分は皮ごと口に入れてその旨さを味わう。父はスケソウダラとホッケで一家を養った。