T牧師退職への感謝会

 昨日朝、妻の運転する車で高島平キリスト教会に向った。15年前にわたしが招聘委員長として迎えたT牧師による最後の礼拝だった。昨秋、70歳で定年退職だったが、半年間延長してもらった。「教会設立(独立)10周年」(4月)の記念行事をT先生と一緒に迎えたいと教会員から強い希望があったからだ。
 
 T先生は大手国際通信会社で活躍した後、52歳で退職。当時から将来の牧師不足は大きな課題だったので、自らその道を選んだ。3年3ヶ月におよぶ神学研修所での学びを経て、牧師になった。もともとまじめな性格で優しく、30年間の教会役員としての経験を要所要所で応用した。企業の第一線で活躍してきただけに組織の特性を現実的に理解していた。
 
15年前の赴任時には7人だった会員を、30人にまで増やした。いま多くの教会で会員数が減少している。T先生は計画的で熱心な活動を自分に課し、実行してきた。「即実行」がモットーだった。「今後は引退教師として、困難にある教会に積極的に協力していく」と力強く述べた。出席者全員から大きな感謝の拍手が起こった。悲喜こもごも15年、200点満点だった。
 
感謝会で、教会からの感謝状を朗読して渡す役を指示された。声は少しかすれ気味だったが、万感の思いをもって大きな声で読み上げた。T先生、犠牲的献身をありがとうございました。みんなの気持ちがそう思っていた。第二の人生の典型的な一つが目前にあった。これから高島平キリスト教会の新しい幕が開く。すでに次の牧師候補者を招聘、9月の牧師試験にむけてツメの猛勉強中。ガンバレ!!