実家のそばにキツネでた―

   故郷の古平町に入り実家のすぐ側まで行った時、なんと驚いたことにキツネが道路わきにいた。「何々…、これ」と娘が声を上げた。その息子が「キツネだよ。こんなところまで来るんだね」と、冷静に車を降りていとこの子どもたちをつれて見に行った。「近寄らないでね」と娘が言う。
 
 弟や隣の家の叔父に聞いたら、最近はキツネも鹿もときどき住宅地まで出て来るそうだ。「たぶん丸山から降りてくるんだ」と弟が言った。近くの山では熊もときどき見られるので、危険極まりないという。人口が減っているので、動物が幅を利かし始めている。今回は実家の50mそばの空き地だった。
 
 娘の中一男児富良野で、キツネや鹿を見ていたので冷静だったのだ。だが、それが初めてならやっぱり驚き、興奮したはずだ。彼はスマホで何枚もキツネの写真を撮った。「ジジの家の側で撮ったキツネの写真だ」と、彼は友人たちに見せまわしているだろう。オレはなんか複雑な気持ちだ。