矢沢 日産 CM

 矢沢永吉の「日産・リーフ」のCMがテレビ画面にあふれている。永ちゃん節にファンは「もうたまらない!」、「そうだよ、迷わずやろう」と大反響らしい。
 
2種類の人間がいる。やりたいことやっちゃう人と、やらない人。やりたいことやってきたこの人生。おかげで 痛い目にもあってきた。さんざん恥もかいてきた。誰かの言うこと素直に聞いてりゃ、今よりずっと楽だったかもしれない。でもね、これだけは言える。やりたいことやっちゃう人生のほうが、間違いなく面白い。オレはこれからもやっちゃうよ。あんたは、どうする?」
 
 ケチをつけるわけではないが、このCMが流れるたびに思わず「笑ってしまう」。矢沢だから信奉者が多いわけで、その分かりやすさがこのCMの強さになっている。いつでも「人間は2種類」なのだ。
 
 「2種類の人間がいる。『まさか人間』と『やっぱり人間』だ」。事件で捕まった犯人についての「近所の人」の声は、「まさか、あの人が」か、「やっぱり、あの人が」だ。
 
 かつて日産が大低迷していた時、風穴をあけたのがカルロス・ゴーンだった。就任1年で決算を黒字化した。30年間も達成できなかったことを「やっちゃった」。彼はただ突っ込んだのではない。明確な目標と強い志で断行。社内の反対を振り切って。
 
 永ちゃんCM呼びかけには否定できない論理が含まれている。「当たり前の名言」なのだ。若い人たちは「カッコいい!!」と絶賛しているが、あまり単純に肯かないことだ。「2種類の人間がいる。人が好きな人間と、人が嫌いな人間だ」。この種の否定できない問いかけには、チェックが必要。仕掛け人の罠(ワナ)を見破れ!!