「五輪エンブレム白紙」会見
五輪エンブレム白紙撤回会見で、新たなエンブレム公募が決まった。再度混乱は必死だ。明確な製作コンセプトが明示されていない。それは2020東京五輪の目指す旗印(理念)が打ち出されていないからだ。デザインが優れ、国民の支持を得られるものといっても選考基準はなに?
武藤敏郎事務総長は終始、解説者だった。元官僚らしく刺々しい問題を平板に歪曲したうえに、結局は悪者が誰もいないということを長々と語っていた。この人は自分で、記者会見は得意だと思い込んでいるようだ。饒舌な言い訳を繰り返す粘っこい姿にしだいに腹が立ってきた。
関係政治家たちは良いポジションに身を潜めている。遠藤五輪相も下村文科相もほとんどコメントになっていなかった。総元締・森善朗元首相の不機嫌ぶりは予想通りだったが、本当はここからが森氏の見せ場なのに残念だった。さぞかし帰って怒鳴りまくったことだろう。