「リビング・ウイル(生きる意志)」

   昨日の女優死去についてのTV報道で、あるコメンテーターが「まさしく彼女のリビング・ウイル、生きる意志ですね」と述べた。最後まで仕事に生きようとした壮絶ともいえる姿を語ったものだ。それから「リビング・ウイル(living will)」という言葉が頭に張り付いてしまった。
 
 この言葉は最近、尊厳死をめぐって使われるケースが多い。あえて生かすための延命措置をしないとの意思表示。そんな意味だ。ただ、このコメンテーターはもっと一般的な意味で使っていたように思う。「living will=自分の生き方=自分はなんのために生きるのか」という意味で。
 
 この問いに対する答は千差万別だ。それぞれの人生だから何が正解で、何が間違っているかの評価は不可能だ。しかし、人々に感動を与える生き方というのがあるようだ。これも人によって受けとめは異なるが、間違いないのは最期まで真剣に努力し尽くす誠実な姿だろう(テヘ!!)。