第15回「坂戸よさこい」

 第15回「坂戸よさこい」が今日、明日開催されている。市制25周年を記念して始まった。今年は65チーム、2700人が演舞する。昨年までは8月に行われていたが、酷暑のため今回から10月に変更された。昨夜は前夜祭で、すでに市内の車の流れが変わっていた。(坂戸よさこいトップページ)
 
 坂戸駅北口から文化会館につづくメイン会場と北坂戸駅東口駅前通りが見物客であふれる。我が家の子供たちもパパとママに早く連れて行ってと朝から騒いでいる。キレの良い音楽と美しい揃いの衣装をまとったパフォーマンスが、子どもにとって非日常で興奮させる。
 
 かつて郷里の祭りの翌朝。わたしは登校するとき、横目でやきとりの串や花火の欠片が散在するのを眺めながら、友達とお祭りの面白かったところを反芻していた。それが尽きると次のイベントに話を移し、できるだけ楽しみを続けようとした。祭りの終り、本当は寂しかった。
 
 「よさこい」といえば「YOSAKOI」だろう。YOSAKOIソーランは札幌の大イベントに成長し、「雪祭り」と並んでそれぞれ200万人の集客力を誇る。北の地で6月、豊かな春の新緑を称えて、若者たちが弾ける。メンバーは遊ぶヒマもなく練習に励むという。
 
 「よさこい」とは、古語で「夜に来い」との意味らしい。古来、日本の祭りや盆踊りの裏側には男女の怪しげな情緒が付随している。子どもたちは次第にそうしたことに敏感になり大人になっていく。四季催事をこなすことで田舎の町は季節を乗り越えた。都会では毎日がお祭りで、若者たちが朝まで徘徊する。