「積丹じゃが」「積丹南瓜」

 「天気悪いか?」、「このところずっとひどい、風強くて雨も降ってる。夕方から雪混じるかもしれない」。昨日昼の北海道積丹(しゃこたん)半島の天気模様だ。強い寒気がまた半島を襲っている。そんな北国から「積丹じゃが」と「積丹南瓜」がそれぞれダンボールで届いた。折り返しの電話で交わした妹とのやりとりだ。積丹半島は先端に行くほど外海の荒天を激しくかぶる。
 
 「積丹じゃが」、「積丹南瓜」は積丹岳の麓で作られているブランド農産物だ。JA新小樽積丹と印刷されている。妹が親しくしている遠い親戚の農家から分けてもらい、我が家にも送ってくれる。北の半島の土壌は厳しい気候に鍛えられ、見事な味のジャガイモやカボチャを産み出す。土壌も空気(浜風)も、その一つひとつにじっくりと溜め込まれているから食感がホクホクなのだ。
 
 わが家でも昔、ジャガイモやカボチャを作っていた。もちろん一冬食べる分だが、いくつかのカマスに入れて保存した。収穫期になると、母と叔母が小学生の私の背にジャガイモが入った袋を背負わせた。3、4年生ごろにはまだ腰がふらつくが5、6年生になるとしっかりと家まで往復して運べるようになった。それができれば一人前と認められるのだった。

 積丹岳の冠雪を想像しながら、自分でジャガイモを茹で、バターや塩辛を乗っけてフゥーフゥー味わうことにする。