「ジャッカルの日」

 映画「ジャカルの日」が、今日午後1時からNHKBSプレミアムで放映される。久しぶりにまた観ようと活気づいた。原作は1871年角川書店発売。入社まもなく同僚から薦められて読み、一気にフレデリック・フォーサイスのファンになった。以後の話題作もほぼすべて読んだ。これからゆっくりお昼を食べてソファーに陣取る。
 
 「ジャッカルの日」はその後、入院中に読み返している。妻に家から持ってきてもらった。ページをめくるドキドキ感は2回目もあった。ド・ゴール仏大統領暗殺を狙うプロの殺し屋と政府特務機関の攻防は、息を継がせぬ描写で続いていく。先日、フォーサイス自身が特務機関と関わりがあったようだと報道された。
 
今年、フォーサイスの本はすべて処分した。本郷三丁目駅すぐ側に事務所がある編集プロダクションのI専務はわたしの上司と朋友だったが、時々、新人のわたしをお茶の水に呼び出した。小さな料理屋で彼は最近読んだ何冊かの本の話を丁寧にしてくれた。ジェフリー・アーチャーもそれで知った。贅沢な時間だった。