「ささやかな ぼくの母の人生」

 今朝、札幌の妹に電話。13日が母の命日なので、積丹町の上の妹が準備を始める前に連絡した。「12日(土)にお姉さんと小樽で会って買い物をする。私はお菓子を買うから、お兄さんはお花にしたらどう?」。そうした。「代金は後日に」と言ったら、「そんな大袈裟な金額じゃないよ」と笑った。上の妹にそのことを電話した。
 
 「積丹の山や街が真っ白になった。札幌が積もってもこっちは積もらなかった。また天候が回復するからこの雪は消えるでしょう」と勢いのある声で話していた。埼玉で天気図を見ていると、北海道・積丹沖にはいつも冬の低気圧が渦巻いている。母の葬儀の日も曇天の寒い一日だった。北国の人たちに過酷な天候は止めてほしい。
 
 「♪忍ぶ忍ばず無縁坂 かみしめる様な ささやかな ぼくの母の人生」、さだまさしの「無縁坂」。会社の後輩Wくんが酔うといつも歌った。その曲に彼の声がぴったり合っていて、聴く者に母への情感を広げた。きのうふと父が事故死したとき母は何歳だったかと思った。数えたら46歳だった。学生だった兄妹4人を育てた。