「YAMAMOTO’s Fruits=Special Sweets」

 宅配便の箱を開けたとたん、「マッサン」の町・余市リンゴの甘い香りが顔を包んだ。ハッチ君が送ってくれた「ふじ」と「王林」の一級品だ。ハッチ、山本幸章君は余市高校同級生。地元で山本観光果樹園を経営する。年間5万人強の来園者があり、3割は外国人客で「YAMAMOTO’s fruits=Special Sweets」と絶賛される。(*愛称「ハッチ」は、喧嘩早いがファンに愛されたプロ野球東映・山本八郎にちなむ)。
 
 「俺の作ったリンゴをたくさん食べてもっと元気になってくれよ。また、みんなで楽しく集まろうぜ」、お礼の電話に、彼はそう激励してくれた。今年春に池袋・ルミネで上京したハッチ君とK君、取手のK君と4人で会ってからは、オレだけ合流できないでいる。帰省したときもダウンしていたので、家族をつれて彼の果樹園訪問は叶わなかった。約束している「ハッチ君を東京で励ます応援団」を来年こそは実現するぞ!!
 
 われわれ高校時代の友人たちは結束力が強い。理由は担任・芦原茂夫先生が一人ひとりの面倒を実に良くみてくれたから。亡くなっても、先生は我々を優しく勇気づけてくれている。オレが頑張れているのも、ハッチが果樹園で成功しているのも、クラス仲間の支えがある。(なんか舟木一夫の歌みたいになってきた…!?)。「贈答用のリンゴは好評、アップルパイも売れている」と話す彼の声はいつも明朗だ。