「ウニの古平漁港内養殖」

わが郷里・北海道古平町の「広報ふるびら」(1月号)によれば、「ウニの古平漁港内養殖」が11月半ばから始まった。町と東しゃこたん漁協古平地区浅海漁業部会がキタムラサキウニの海中養殖実証事業を始めた。ウニの養殖技術を習得し、6~8月の漁期以外に出荷することにより漁業所得の向上を図るのが目的。
 
「ウニを長さ2メートルのカゴにエサと一緒に入れ、古平漁港内の水深約3メートルに沈め週1回エサを与える。実証事業は北海道から補助を受けて3年間行い、初年度の今年はウニの生存率や実入りなどを検証し、2年目以降は養殖規模の拡大や養殖ウニの出荷を目指す」という。
 
キタムラサキウニは棘が長く、棘の表面がザラザラしている。地元ではノナとも呼ぶ。我々が食べる殻内の身(生殖巣)は明るい黄色。このため市場ではエゾバフンウニ(ガンゼと呼ぶ)の「赤(あか)」に対して、やや白っぽいと言う意味合いで「白(しろ)」という。生うにのほか、塩漬けにしたウニはまるで海のチーズ、珍味だ。
 
赤と白と風味が異なるが、首都圏でも利尻・礼文島産のウニの味に匹敵する「古平のウニ」がさらにブランド力を高めることを願っている。今朝ウニ養殖の専門家である義弟に電話したが、今日から仕事始めで、すでに出かけ忙しいようだ、と妹が伝えた。今回の海中養殖についての見通しなどを聞かせてもらいたい。