依然不調

 遠藤周作は病気と戦っていた作家だった。苦難の中で神と対峙する小説を書いた。書かずに亡くなったのが、ヨブ記についてである。遠藤氏が奥様に次々と襲う病気を嘆いたら、「ではヨブ記でも書いたら」と言われた。本人もその気になったが、ついに書かないままで命を終えた。「沈黙」に似た空気の小説になっただろうか?
 
 春が初夏に変わろうとしているのに、体調は依然として良くならない。今朝も軒下の黄色いチューリップが3本咲いているのを見たが、あまり喜ばなかった。気分がマイナスになっているのかもしれないが、そう思う自分が寂しい。こんなに晴れやかな天気なのに…。こんな時には手足を動かすに限る。屈伸を軽くやったら疲れた。