可愛げのある年寄りは無理、無理

 Kくんが茨城・取手からはるばる埼玉・坂戸まで訪ねてくれた。直接会うのは1月以来だ。今回も取手の卵と蜂蜜いっぱいの和菓子屋さんの手作りカステラを持参してくれた。メール交信はしているが、お互いの顔を見ながらの会話はうれしかった。
 
 坂戸駅内の「ぎょうざの満洲」でお昼を食べ、近くのパン屋さんでコーヒーを飲みながら、最近の動きを訊いた。やはり情報通で、通信社時代に培われた独自のニュース感をもっている。聞いた話はそのまま自分の引き出しに入れて参考にする。
 
 彼に近況をブッチャケ報告した。家でのこと、病院でのこと、その他諸々。初めは真面目な顔で聞いていたが、笑いながら「だいぶストレスが溜まっているなあ。あまり憎まれ口をきかないで、可愛げのある年寄りにならないと」。そう忠告された。
 
 図星だった。この冬はいろいろ辛い目に遭った。その後遺症が残っている。Kくんの断言で納得した。今日から反省。家族にも、病院スタッフにも明るい顔で話せるよう心がけます。芯から嫌われたら生きていけないもの。可愛げは無理だが!
 
 最近、長い会話が少ないので、滑舌が悪い。自分でも気づいている。家人からの「言ってることが分からない」とダメ出しのたびに腹を立てていたが、ストレスの素だから止める。「時間が経つほど声が大きく、強くなったよ」。Kくんは優しい!!