「もう3匹つかまえた!!」

 いま息子Jと5歳児Kが「ポケモンGO」に出かけた。Kは小さなリックを背負い、やる気マンマンで父親についていく。「埼玉・坂戸でもいるの?」と聞いたら、「いるよ!!」、息子が答え、Kは誇らしげにわたしの顔をみた。そして「パパ、見せて、見せて」。
 
 TVニュースはトップで報道し、昨日はそのピークに。この週末も渋谷で、沖縄で、札幌でと、狂乱騒動が繰り広げられるだろう。このスマホを使ったゲームの斬新さとモバイルさは画期的だ。陽陰両面の出来事が含まれるから「社会現象」になる。
 
 広報専門家の目には、発売までの話題づくりが戦略的で見事だ。ついに、米国務省のカービー報道官が記者に「やってるだろう―」と振ったので思わず笑ってしまった。菅官房長官までが会見でコメント、担当者は笑いが止まらないだろう。
 
 「過熱で事故、トラブルに注意呼びかけ」も声高に叫ばれる。マスコミが楽しさと弊害を同時に拡散させるから、人気の渦巻きがますます爆発的に広がっていく。都知事選も、トランプ大統領候補もポケモンGOの「拡張現実(AR)」に霞んでいる。
 
 玄関が開いて、「もう3匹つかまえた、ママ」と男児が枯れるほどの大声報告。「カワチの前にもいた」。カワチは近くのドラッグストア。元々ゲーム=命の息子(41)は子どもより熱中。「マック」のようにビジネスに組み込む動きが社会を変えていく。