江差町・姥神大神宮渡御祭

弟妹4人が今朝、江差・函館ドライブに出発した。積丹の妹は夫婦で参加。今日から始まる江差町姥神(うばがみ)大神宮渡御祭に合わせた2泊3日の旅だ。「江差の五月(ニシン漁の繁栄)は江戸にもない」。生前、父がわが子に繰り返した自慢顔!!
 
 それぞれ江差町には行ったことがあるが、お祭りの時にそろっていくのは初めてだ。幼いとき布団で父が話してくれたのが、故郷・江差のお祭りの様子やシゲジローのトンチ話だった。カモメ島や瓶子(へいし)岩の伝説も面白かった。
 
 父が亡くなって母、叔母(父の妹)と、久末家の墓を古平に移すためにお祭り時期に行った。父の自慢は本当だった。祭りの荘厳さと豪華さはとてつもなくスケールが大きかった。北海道最古のお祭りで、ニシン景気の繁栄の名残りがまだあった。
 
 父は40過ぎてから結婚式以外で酒は飲まなかった。飲むと必ず「江差追分たのむ!!」と声がかかった。父が唄う叙情的な節回しは日本海を感じさせた。父の叔父は尺八や笛を吹いた。二人で合わせた江差追分は一度だけ聞いたことがある。
 
 4人は函館の温泉に泊まる。札幌の妹がほぼ一年前に宿を押さえていた。弟妹が今回、父親の故郷訪問でなにを感じてくるか、楽しみだ。後日、家人も函館に行く。娘家族の北海道新幹線ツアーに同行する。オイラは猫二匹とエアコン篭りだ。