「後妻業の女」、35点。

映画「後妻業の女」を観てきたが、自分的にはまったく不満足だった。イメージしていた内容やテンポが大違いにかけ離れていた。35点。たぶん、スクリーンから終始匂ってくる大阪のよどんだ空気が肌にマッチしなかったのだ。残念!!
 
半月前、病院の待合ロビーや、食べ物屋さんで知り合いのグループが「後妻業の女、観にいかなくっちゃ!」、「あの大竹しのぶだからね、」、「マスコミでも取り上げてたね」などと話していた。年配者たちの目が燃えていた。前宣伝が効いていたのだ。
 
金、色、詐欺…と人間の業の深さは底知れなく、尽きない。そんなファクターが満載されているのだから、覗きこみたくもなる。ただ映画は難しい。原作を読んだほうが面白かったかも。映画だとどっかで見たような場面のコマ送りになっていった。
 
観客はたった30人程度。最上席から見ていたので良く分かる。老齢夫婦が多く、一人できた40代女性が5人、5人の30代女子グループ、中年過ぎの男性2人。観終わって、喜劇でも悲劇でもなかった。闇社会の初心者ガイドブックだった。