札幌、雪漕ぐ

 手のひらほど大きい栗饅頭を食べながら札幌積雪59cmというニュースを見た。札幌の妹に「凄いね!!」とメールしたら、「昼前に出かけたときは歩道を雪漕(こ)いでました」の返事。吃驚。天道乱れて、人心乱れる。天地が不整脈を打っている。
 
 昨夜天気予報を観ていたら、「大雪、古平だよ」と家人が叫んだ。雪雲が日本海から積丹半島沿いに石狩湾に侵入してくる。冬将軍の吐息が北国を襲う。強い西風に吹雪が踊るように拡散するのだ。北国の暮らしは大変だ、もう住めないな。
 
 仕事で平日は寿都に行っている弟は、「いま車で古平に向かっている。寿都の方はそうでもないけど、札幌や古平が大雪だと。稲穂峠あたりからかなり積もっているようだ」。土日は古平に戻る。可哀想にせっかくの休みも雪かきでパーだろう。
 
 栗饅頭は積丹町の妹が送ってくれた荷物に入っていた。栗の形をしている。栗饅頭は古平・丸山町の村井菓子店の品。形も味も昔のまんまだ。漁師町ではなんでも大きいのが良い。