「最初のクリスマスはメリークリスマスでなかった」

   イエスローマ皇帝による初めての住民登録で記録される。「そのころ、皇帝アウグストゥスから全領土の住民に、登録をせよとの勅令が出た」(ルカ)。
 
この皇帝アウグストゥスは、共和制政治を行う当時のローマ元老院が、皇帝オクタヴィアヌスに与えた「尊厳者」の称号。このオクタヴィアヌス帝は、カエサルガリア遠征後、地中海周辺から西ヨーロッパに至るローマ大帝国の最初の皇帝。王は住民登録(国勢調査)で徴兵と徴税をきちんと実施できる仕組みをめざした。
 
 ベツレヘムに着いたマリアとヨセフは、すでに宿屋は満室で泊まる場所がなかった。馬小屋の中でイエスは生まれた。冬至の闇夜の中に栄光の光を見つけたのは貧しい羊飼いたちであり、街の人々は神の御子をお迎えしなかった。この世は、神の御子、救い主の到来に備えることもなく、誰も気がつかなかったのだ。
 
最初のクリスマスはメリークリスマスではなかった。
 
いま高島平キリスト教会ではA牧師がそんな語り出しで、クリスマス祝福メッセージをした。この礼拝の中でTさんという男性の洗礼式が行なわれた。春から先生と勉強を続けてきて、長老たちの試問会で了承され、きょうの洗礼になった。
 
わたしは1990年1月14日に洗礼を受けた。40歳を過ぎていた。みなさまに大きな声でご挨拶します。「クリスマス、おめでとうございます!!」。