申年は騒いだ

  あのキッシンジャー氏は93歳だ。読売・解説面でインタビューに答えている。
 
「インターネットで簡単に情報が手に入るので、記憶する必要がなくなった。記憶しなければ人は考えなくなる。その結果、知識を受容する能力が著しくそこなわれ、なにものも感情に左右されて、近視眼的にしか見られなくなってしまった」
 
かつて歴史を変えてきた知者の頭脳は未だ退化していない。現在の国際情勢を厳しく見つめ警告を発している。政治家と国民の相関が世界規模でうねり始めている。ポピュリズムとか愚衆政治とかいわれるが、政治家は賢者であってほしい。
 
「申年は騒ぐ」と年初に言われ、難題が次々と起こった。すでに既存の対策レベルを越えてきた。畑村洋太郎氏の「七つの所感」の第一〈あり得ることは起こる。ありえないと思うことも起こる〉、第二〈みたくないものは見えない。みたいものが見える〉から再構築しなければ、人類は泥沼に沈んでしまう。
 
大きく出たが、年末ぐらいいいだろう。酉年は飛んでもないではすまないぞ!? トランプ次期米大統領キッシンジャー氏に教えを請うているらしい。