「あん」

録画しておいた映画「あん」を観ながら、考えている。「自分はいま変ろうとしている、or、変えられようとしているのだ」。それまでの時間と手間が必要なのだから、じっくり構えて我慢しなければならない。ドラ焼きの餡づくりと同じだ。
 
土曜日は「夏の庭」を観て、ほぼそれと同じようなことを考えていた。だいぶ進んできて、あと少しで脱皮するだろう。「あん」のハンセン病、「夏の庭」の戦争という突破できない壁があるのではない。体もそうだが、心が感動を求めているらしい。

 歌の文句じゃないけど、人はそれぞれ自分にも語りつくしていない様々な事情を抱えながら生きていく。それらのかすかな接点が大きな感動をもたらす。映画を観ていると、そういうことを一つひとつ確認させてくれる。喜びだ。