絵本「宇宙のことば」

 午後から絵本を眺めながら、添えられている珠玉の言葉を味わっていた。毛利衛くんが出した絵本「宇宙からのことば」(大判・横長)は、宇宙飛行士14人の名言に毛利くんの文章を組み合わせてあり、相まって強いメッセージになっている。
 
 「宇宙からの視点を忘れると、地球上で争い事が発生する」、「宇宙船地球号でしか生きていけないのだから、手を携えて生きていかなければならない」、「地球はあるようにある。すべてを包んでいる」。深い精神性は体験者にしか語れない。
 
 本は余市高校同級生Iくんが毛利くんから贈られたもので、うち一冊を贈ってくれた。宇宙に行ってきた人は視点が変るとは聞いていたが、この本で紹介されている言葉は形而上的な意味を感じさせる。使命への誠実さが生み出すのだろう。
 
 高校時代の担任・A先生を思い出す。上京されると我々教え子と会っていたが、いつも言った。「毛利は本当にいいやつだよ。篆刻を持っていってくれたんだよ」。趣味で篆刻に取り組んでいた。同級生で一番高い所に行ったのが、毛利くんだ。