映画「海底二万哩(マイル)」

 1954年公開の映画「海底二万哩」をNHKプレミアムで観た。38歳のカーク・ダグラスが個性発揮だ。這い上がってスターになった人だが、演技力は銀幕を張り破るエネルギーを内包していた。かつて西部劇=カーク・ダグラスの時代もあった。
 
 ディズニー実写版として製作された。監督はこのあと「ミクロの決死圏」という極小潜航艇で体内を廻りながら治療するSF映画を撮っている。当時の米国では科学万能時代の幕開けで、小説、映画などでSFアドベンチャー文化が注目された。
 
 この映画は新エネルギーで動く潜水艦ノーチラスと秘密基地(孤島)を造ったネモ船長が世界各地で戦艦を沈没させ、人類の平和を信念にしている。興味深いのが食糧で、魚や海草からすべての食材、アルコールを創りあげていた。
 
 かつての上司・Uさんが水産・食糧ジャーナリストになった理由がアーサー.C.クラークの「海底牧場」だ。鯨をシステム管理して人類の食糧にする発想に感動して、鯨などのテーマに現役で取材中。UちゃんのSFロマンに生きる姿は◎。