池上彰・竹内政明「書く力」

 池上彰氏が「読売新聞の一面を下から読ませる男」とひそかに呼ぶのは、同紙「編集手帳」執筆者の竹内政明・論説委員2001年から執筆している。わたしは読売、朝日の順番で新聞を読み出すので、「天声人語」より先に「編集手帳」を読む。
 
 久しぶりに本屋さんに行ったので、池上、竹内両氏が出した「書く力」(朝日新書)を買った。文章を書くという自分のテーマに合っている。ジャーナリストの書く文章論はそれぞれポイントが異なるので、たいへん勉強になる。今晩から読み始める。
 
 新入社員当時から新聞を読むのが広報業務のスタートであった。入試問題で「天声人語」から出題されることは多いが、質的には「編集手帳」も引けを取らない。これらを読んで納得すると、一日が実のあるような予感がする。上品質に触れる喜び。