「チャイナ・タウン」

 映画「チャイナ・タウン」(1974年)を録画で観た。ダム建設をめぐる複雑な人間関係が織りなすサスペンスで、監督のロマン・ポランスキーがその独自色を出している。なにかなつかしい映像表現に見入ってしまった。70年代のL.A.(ロサンゼルス)。
 主役のジャック・ニコルソンフェイ・ダナウェイの絡みに深さを感じる。女「過去を語りたがらないのね」、男「…疲れたよ」。このシーンでもポランスキーの匂いを十分に味わうことができる。約3時間、クーラーの部屋、猫の横でくつろいだ暑い午後。