血縁・地縁

 デジタルどおり9月に入った。7月は入院で猛暑知らず、8月は通院とリハビリで半ば口を結んで、やや落ち着いてきた。「顔色が少し良くなってきたね」、「血液検査でしっかりと食べているのが分かります」とスタッフリーダーが励ましてくれた。
 緊急入院中の一ヵ月半、考えていたのは血縁と地縁のこと。自分の心身がそれらで作られていることを実感した。家族、弟妹、友人たちと積丹の風景がいつも重なっている場面を夢に見た。郷土愛とよばれるが、それは自分そのものなのだ。
 本人もこれらの人もほっとして深い息をついたところ。札幌の妹から「写真の顔、元気そうなので安心した」とメール。さて、9月から自宅で週一回のリハビリ士の指導が始まる。坂戸のクリニックと一昨日契約した。基本から実施していく。
 本やテレビによれば、家族に迷惑をかけない老後が常識になってきた。かつて企業経営で「自立や個の確立」が打ち出されたが、社会にも反映されてきた。こうした人間とコミュニティの分断が格差社会を顕著にしていく。美しい毒花に注意。