茗荷とUさん

 10月もはや4日だが、わが家の秋茗荷が収穫後期を迎えている。2,3日おきに家人が摘んで、洗っている。その数は一回に百個余りで家族が食べる以外は茗荷好きの友人にあげているらしい。我が家が来てからその領域をどんどん広げている。
茗荷谷駅(がある茗荷町)にはかつて茗荷が群生していた。護国寺の出版社で活躍したUさんは何回かその昔話をした。彼は地下鉄丸の内線で通っていた。いつも忙しいが歓迎してくれた。新刊書が出ると感想モニターを依頼された。
彼はいつもメモを取り、企画会議に自分の企画案を30プラン準備する。彼らにとって目新しい話はいつでもウエルカムで、テーマは広角に及んだ。それで小生の話も真面目に聞いてくれた。自分の情報感度はUさんのおかげで成長した。
大きなザルに並んだ茗荷をみていたら、そんなことを思い出した。当時のUさんも自分もずいぶんせっかちだったな。夜6時間も情報交換を続けたこともあった。毎年茗荷を食べ続けたので、マイ脳はいまスイカ頭になっている。OK!!