父の手紙

あれっ!? おととい明け方、父の夢を見た。しばらくぶりに感じた父の姿。「今回は少しゆっくりいられる・・・」と語ったように聞こえた。月命日の日だと気がついた。うれしい気持ち。厳冬の中で体調維持に苦戦しているから、支えに来てくれたのか。
顔が笑っていた。子どものころ実家のアルバムにあった、父と母が二人で汁粉(しるこ)の団子を作っている写真の笑顔だ。母の従妹のMさん夫妻がわが家に来た時に写した一枚。Mさんはカメラが趣味で、家族のスナップ写真を多く残してくれた。
きょう妹二人にメールを送ろう。特別な用件はない。父は長い漁から戻ると、かならず空知郡栗沢町の妹に手紙を書いた。川向こうのポストに投函してくるのがオレの役目。5円か10円の駄賃をもらった。子供心に父の手紙の大切さを感じた。