「立ち食い蕎麦、食いたい」

昨夜ふうふう食った煮込みうどんは、出汁が旨く天ぷらが少し溶けていたので満足した。冷気が厳しく体に沁みて、体調維持に苦戦中。朝日be版の「食べテツの女」にJR取手駅「紅生姜天そば」記事。食らいつきたい、立ち食い蕎麦、
人はそれぞれ立ち食いそばのお気に入りを持っている。駆け込んで啜り込む出汁と麺の絡みは、瞬時の至極だ。一例。かつてJR京都駅山陰本線のホームにあった立ち食い蕎麦。台風が来ていて、カメラマンと出雲市に電車で行く途中だった。
都内では「富士そば」が好みで、池袋駅西口横の店や新宿・職安通り西武寄りの店に通った。天ぷらの沁み具合が蕎麦とマッチするから。赤坂の全日空ホテル近くの立ち食いそばは3年ぐらいで移転したが、400円で“豊穣感”を与えた。
という具合に、誰もが二軒や三軒の立ち食い蕎麦屋の記憶があると思う。当時の自分が反映されて、味が脳幹に沁みこんだのだ。遠出できない生活を続けていると、無性に立ち食い蕎麦が喰いたくなる。漂う鰹節の匂いにやられたい。