「ゴッコ着いたよ」

「ゴッコ(布袋魚)着いたよ」(オレ)、「予定通りでよかった」(積丹町・妹)。北海道の荒天で遅れる場合もありといわれていた。さっそく今晩の夕食になる。「豆腐とネギはあるから」(家人)。昨日つくばみらい市から来た娘親子がネギと大根を持参した。
ゴッコは寒い時期に北海道の日本海側などで獲れる。腹に吸盤がある見た目の悪い形だが、その出汁は最高クラスだ。身はプルンプルンのゼラチン質でコラーゲンの塊だ。真冬の時化(しけ)の後に浅瀬に寄せられる。抱卵してまん丸の怪魚。
漁師さんから手に入れた義弟は「今朝早くから鹿撃ちに行っている。珍しく晴れているから」(妹)。以前見せてもらったが、磨いた猟銃は美しいものだ。もともと漁業組合職員でトド撃ちで免許を取得した。土産の冷凍鹿の肉は家人が嫌がった。
 贅沢を言えば、生の岩海苔をゴッコ鍋に入れれば花丸満点だが、今では無理。海水変化で岩海苔が生育しにくく、採る人もほんの自家用だけ。でも、なんかその代用にならないか考えている。夕方までに家人に伝え、喜び満願で食すぞ。