きょう、会社30周年

 米国の著名キリスト教伝道者、ビリー・グラハム師の訃報が朝日新聞社会面に出ている。99歳。テレビ、ラジオを使った大衆伝道の成功者として活躍し、福音派メッセージを世界中に広げた。日本でも4回の伝道集会を行ったが、わたしは1980年10月(後楽園球場)、1994年(東京ドーム)の「ビリー・グラハム国際大会」に家族と参加した。家人はその前の来日伝道大会の模様をテープで聞いていたという。
 
後楽園球場での大会は家人と子どもに誘われて参加した。帰りに都内の飲食店でなにか美味しいご馳走を食べられるからだ。教会にはまだ通っていない。坂戸教会で洗礼を受けたのは1990年1月だ。礼拝に出席するようになっても、いつもヘソを曲げていた。賛美歌の時座ったままだったり、会員の声掛けには返事をしなかった。少し年上の男子会員が「久末さんは優しさに慣れていないから」と言った。
 
1994年の東京ドームでの国際伝道大会には会社の帰りに家族と待ち合わせて参加した。アメリカンスタイルの舞台構成と超満員の参加者の熱気で、ドームの中の盛り上がりは最高潮へ。ビリー・グラハム師は品のよいビジネスマンみたいに歯切れ良く、分かりやすく聖書の話をした。いま考えれば、こうした伝道大会は今後難しくなっている。信仰の多様化が一人のカリスマへの求心力を弱めている。
 
 洗礼を受ける前年、1989年の今日、株式会社エイティキュウを設立した。事務所は東京ドームから徒歩5分の後楽2丁目のマンション。飯田橋は動きやすい場所だ。交通の便利が良く、大手町の新聞社、有楽町線沿いの出版社、銀座、赤坂、新宿には電車、地下鉄で10分ほど。バブルピークの時代で、挨拶した以前の会社社長が「バブルがはじける前に会社の基礎を固めるべき」と助言してくれた。

 きょう、会社の30周年記念日。