「安行寒桜」が見ごろだった

 さっき桜を見てきた。市内・にっさい地区の越辺(おっぺ)川沿いに総延長1.2キロにわたり約200本の「安行寒桜」の桜並木。八分咲きであでやか、ちょうど見ごろだった。家人の誘いで4歳女児・Iと三人で行き、帰りに石窯パンの店でお昼を食べた。
 
 桜並木に入ったら遠くから「久末さ~ん」の声、知り合いのY夫妻だった。一巡りしてきたところで我々をみつけたという。若い頃は家も近くよく飲んだ仲間で、ご主人は同じ北海道の蘭越町の出身。久しぶりなので桜の下でゆっくりと談笑した。
 
 Yさんはいま隣街に住んでいて、ときどき見舞い代わりに本を貸してくれる。きょうは少しだけ北海道弁交じりで話し合った。ご子息が札幌に住んでいるので、ちょいちょい札幌に出かけていくのが楽しみだと喜んでいた。
 
 石窯パンはよく利用する。手作りパンを買い、カフェでのんびりするのに適していて、いつも賑わっている。アスパラベーコンが乗っかったロールパンとコーヒーを選んだ。同世代の夫婦やグループが多い。若いカップルもそれなりに来店する。
 
 厳しい寒さに耐えながらつぽみを膨らませてきた桜が開花したように、人々の心も気候の暖かさに開放されている。桜会場の駐車場は「満車」の札が出ていたが、入口のもっとも近くに一台分空きがあり、そこに誘導された。それも気分を良くした。