Tさんマレーシアから帰国

 月曜日に帰国したTさんと北坂戸・中華「龍門」で昼食。丸三ヶ月におよぶマレーシアでの日本語講師(ボランティア)を務めてきた。静かな40、50年前の日本の田舎風景みたいに聞こえた。道路が整備されてなく、車優先で危険。タクシーやマーケットでのアバウトなやりとりなどおおらかな風情を感じた。コタキナバルはリゾート地だが、日本人は少ない。
 
 イスラム文化のせいかマレーシアの人々は静かだという。「女性は小柄で若く見える。中国系の人たちの家は立派だが、マレーシア人のは裏通りにあったりする。フィリピン系はさらにその外れにある」。多民族国家でもその暮らしは人種によってだいぶ異なるそうだ。10人乗りのボートで島巡りしたとき「スコールに遇い、危なかった」と笑った。予想通りいろいろ経験してきたのだ。
 
 矢継ぎ早の質問に、タブレットで写真を見せながら説明してくれた。Tさんはやはりどこに行っても馴染むのが早い。かつて彼の奥様から「あの人はどこに行っても生活できる人だから」と聞いた。彼は開き直りだと照れる。今回は三ヶ月で帰国したが、仕事としては満足していない模様。「できれば来年また行きたい」と述べた。その姿勢に感動して、顔を見直した。