アルゼンチン・タンゴ?

 3年ぶりの再会で「一本取られた!!」。アルゼンチンから札幌に向う途中、昨夜、迂回して坂戸グランドホテルに宿泊した幼馴染のCちゃん。オレは病院から家人の車でホテルへ。マスクをして酸素ボンベを引いているので、彼は何回か見直した。
 
 テーブルについて和食を注文すると、Cちゃんは袋を取り出した。「これはカニの足、あとはメールで伝えたアルゼンチンタンゴ。覚えてる?」。「うん、メール読んだよ。レコードかCDかと思うけど・・・」。彼が引き出したのは、1枚のコースター。
 
 その裏には、「おはよう」「さようなら」などの日常挨拶が日本語とスペイン語で手書きされていた。これが「アルゼンチン単語」だった。一瞬ボーとしたが、駄洒落だった。そういえばCちゃんは親父ギャグを放った。小粒の石数個を取り出した。
 
 メールは10日前に届いていた。「大したお土産はないのですが、本場のアルゼンチン・タンゴ持ち帰ります。このイシはかたいですから。帰国が楽しみです」。それで小石というわけだ。こんな奇妙な会話からおしゃべり開始。
 
 彼は中国・大連に自宅がある。スマホで奥様とお話しした。「来年また来るから元気でね。妻もいっしょに連れくるから」。お互いの70年間を2時間で振り返った。それにしてもCちゃんは一まわり人間がでかくなっていた。苦労話はしない人だ。