「スモモもモモもモモのうち♪、イェ」

 「スモモでしょう」。何の果物? と聞いたらそう言った。台所に6、7個置いてあった。赤く色づいていたので想像つかなかった。「食べるの?」、「1個」。果肉がきれいに熟れていた。一口食べたらスモモの味。そのイメージはずっと青だった。
 
 甘い。酸っぱくなかった。どうしてスモモが・・・、と聞いたら、すでにその場にいなかった。少しばかりの感動を伝えたかったのに。子どものころ叔母がスモモを持ってきて、熟したら食べようと言った。姉のような故郷の叔母に会いたくなった。
 
 「スモモもモモもモモのうち、イェ!!」。かつてドリフの番組でノリノリやっていて、げらげら笑っていた。「カエルぴょこぴょこ、三ぴょこぴょこ、」ともやっていた。いま酔っ払って仲間とやったら楽しいだろうな。ノンアルコールじゃダメだ。
 
 「白い冷蔵庫に青いプラムが1個だけ入っていた。食べてしまった。ゴメン」。そんな詩が謄写版で印刷されたプリントに載っていた。A教授手づくりの教材だった。このウイリアム・カルロス・ウィリアムズの詩が気に入って卒論で引用した。
 
 7月が始まっている。28日に71歳になる。今年後半はドリフで行く。