オウム死刑&春木教授事件

 Tさんと久しぶりにランチ。Tさんヤキソバ、小生タンメンで雑談。昨日オウム7人死刑執行。あの日原稿締め切りに追われて急遽自宅で執筆。当初予定では朝早くから日比谷線茅場町の大手化学メ―カー本社で打ち合わせのはずだった。
 
 テレビ画面からリポーターの不安を煽るような声が続き、地下鉄入口にうずまく人々の群れを見ていた。何が起こったのか分からなかった。社会を揺らがすテロ大事件の真実はけっきょく解からないまま終結。これが歴史になっていく。
 
 そんな流れの中で、Tさんが話した。「元毎日記者が書いた春木事件の本のことを大学の友人から聞いた。春木教授から直接、英語の発音を習ったので興味をもっている」。Tさんは青学・英文卒。本は「老いぼれ記者魂」(早瀬圭一著)。
 
 社会人になってまもなくマスコミをおどらせた「春木教授事件」は記憶の片隅にある。Tさんはその要点を解説して、陰謀説もいわれたという。国際法の権威で英語の教え方にも優れていた春木氏。この事件も実体がよく分からなかったようだ。