イカボールから揚げ

 まだ酒を飲んでいたころ、つまみはまずタコのから揚げを頼んだ。タコの旨みに油のコクでビールがすすんだ。この旨味はイカも同様。元気の素・タウリンが共通している。きのう夕飯は手づくりのイカボールから揚げだった。
 
 忘年会シーズン真っ只中だが、もう5年も呑んでいない。現役のころスケジュールに入るだけ予定を詰めた。お客様やプレスの友人たちと「今年はどうも、来年も引き続き・・・」などと真面目な顔で杯を重ねた。翌日は腕まで酒臭かった。
 
 昨夜はテーブルに出てきたとき鶏のから揚げだと思った。いつもより小さめだなとかじったらイカだった。イカの足を細かく切って野菜と一緒に揚げたもの。「旨い!」と続けざまに口に入れた。ゆっくり味わって、ゆっくり飲み込んだ。
 
 タコとイカは優れたエネルギー源だ。タコ料理専門店の親父が威張って語っていたから本当だ。あれは瀬戸内・岡山の店だった。タコ親父をテレビが取材に来ていた。元気な親父は手足をタコのように動かして説明していた。さすが活力の素。
 
 年末が間近になった。お昼にもイカボールから揚げ3個を食べた。この勢いで年末年始を迎えたい。北海道の美味しい食品が届き始めた。正月に家族そろって手巻き寿司が我が家流。つまみにイカボールから揚げもつけてもらおう。